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何者でなくとも
はじめまして、何者でもない私です。
振り返れば私は私を取り囲む人たちがどう動き何を求めているかを第一にずっと生きてきたように思います。
悪く言えば人の顔色を見てそれに沿って望まれる言動をしてきたということで、現在も相変わらずそんな「他人軸」で生きています。
しかし、そんな私にしっくりきた仕事との出会いが随分昔にありました。
それは弁護士の「秘書」。手堅い裏方です。ぴったりでしょう。
右も左もわからない頃はどうしようもない情けなさでしたが、仕事がわかってきた頃には弁護士が次に求めるものを用意することも得意になりました。
そして、「誰」が「何故」そう考えるのかを気にする「他人軸」な性格がとても役に立ちました。
一般の人は法律的な思考で毎日生活をしているわけではありませんから簡潔に法的なことだけ話すよりも感情的な話が多いですね。当たり前です。
それに寄り添いながら丁寧に記憶喚起してもらい、聞き出し、分析し、現実に「何をした」のか「どうしたい」のか
その方の立場に立ち「何故」から感情ではなくやった「事実」を導きだします。
田村由美さん原作のミステリー漫画『ミステリと言う勿れ』の中で
「真実は人の数だけある。でも事実は一つです」という名台詞があります。深いですね。
民事裁判では原告・被告の、刑事裁判では加害者・被害者のそれぞれの真実がありますから
それらの言い分と証拠を積み重ね、誰の真実が一番矛盾なくひとつの事実に結びつくのか弁護士や裁判官は真剣に判断します。
その際の判断基準が『法律』であり、そんな『法律』に携わり数々の事件に一喜一憂しながらなんと気づけばもう28年経っていました
(途中不動産業に興味が湧きあがりよい実務となりました)。
そして今、定年と言ってもよい年齢に達し、この期に及んでこの臆病者の私が行政書士事務所をひとり開業しようとしていますがどうしたものでしょう。
はてさて私の舞台はどんなものとなるのでしょうか。いずれにせよ『法律』の世界で最後まで生きようと決意した自分を信じています。
ひとりでも多くのあなたに寄り添えますように
それではまた…。